こんにちは。「ラッパ吹きの防音研究所」所長の「J」です。
Vtuberとして活動を始めようとしたり、すでに配信をしている中で「音漏れ」が気になって全力で叫べないという悩みを持っていませんか。
実家や賃貸マンションだと、隣人や家族への配慮で夜間のゲーム実況や歌枠が制限されてしまうのは辛いですよね。
防音室の導入を検討しても、値段が高そうだし、どのくらいの広さが必要なのか、そもそも自作できるのかなど、わからないことだらけかもしれません。
この記事では、私が防音オタクとして培った知識をもとに、Vtuber活動に最適な防音環境の作り方や選び方を、おすすめの製品やDIYの注意点とあわせてわかりやすく解説します。
- 賃貸でも導入可能な防音室の種類と選び方がわかる
- 配信スタイルに必要な広さや遮音性能の目安が掴める
- 自作と既製品のコストやメリットの比較ができる
- 活動予算に合わせた最適な防音環境が見つかる
Vtuber向けの防音室の選び方と基礎知識

Vtuberとして活動する上で、最大の敵とも言えるのが「騒音トラブル」と「音質の低下」ですね。
このセクションでは、失敗しない防音室選びのために最低限知っておきたい基礎知識を、私の経験を交えて解説していきます。まずは自分の環境に合ったタイプを見極めましょう。
賃貸物件でも導入可能な設置タイプの確認

賃貸物件にお住まいの場合、壁に穴を開けたり工事をしたりすることは基本的にNGですよね。
そこで選択肢の中心になるのが、部屋の中にポンと置くだけの「ユニット型(組立式)」防音室です。これは文字通り、部屋の中にもう一つ小さな部屋を作るようなイメージですね。
ユニット型の最大のメリットは、退去時に解体して元の状態に戻せる「原状回復」が容易な点です。引っ越しの際も、分解して新居に持っていけるので、長い目で見ればコスパが良いとも言えます。
具体的には、ヤマハの「アビテックス」やカワイの「ナサール」といった本格的なものから、最近では「だんぼっち」のような軽量な簡易タイプまで様々な種類があります。
賃貸で選ぶ際に最も注意しなければならないのが、ズバリ「重量(床の耐荷重)」です。
一般的な木造アパートやマンションの床は、建築基準法で定められた積載荷重の最低基準に基づいて設計されていますが、グランドピアノが入るような重たい防音室を置くと、床が沈んだり、最悪の場合は構造に影響を与えたりする可能性があります。
建築基準法において、住宅の居室の床の積載荷重は「1平方メートルあたり1,800ニュートン(約180kg)」と定められています。小型の防音室ならクリアできることが多いですが、1.5畳や2.0畳を超えるサイズになると総重量が300kg〜400kgを超えることもあるため、設置場所の梁(はり)の位置を意識したり、場合によっては管理会社への確認が必要になります。
もし、どうしても本格的なユニット型が置けない場合や、部屋が狭くてスペースが確保できない場合は、壁そのものの防音性能を高める工夫が必要です。
壁を傷つけずに設置できる「吸音パネル」や、突っ張り棒を使って固定する遮音壁など、賃貸でも使えるアイテムは意外と多く存在します。
特に「はがせる防音シート」などは、現状復帰が可能なので、賃貸派の強い味方になってくれるはずです。
賃貸でも安心!はがせる壁用防音シートの効果と選び方を徹底解説
配信機材やデスクを配置するのに必要な広さ

防音室を買ってから「狭すぎて機材が入らない!」となっては目も当てられません。
Vtuberの配信環境は、意外とスペースを使いますよね。PCモニター、マイク、オーディオインターフェース、そして何よりキーボードやマウスを操作するデスクが必要です。
防音室の広さは「畳数」で表記されることが多いですが、内寸(実際に使える広さ)は壁の厚みの分だけ狭くなることに注意してください。
一般的に、Vtuber活動に必要な広さの目安は以下の通りです。
| 広さ(畳数) | 内寸の目安 | 設置イメージ・快適度 |
|---|---|---|
| 0.5畳〜0.8畳 | 約80cm × 110cm | 【立って歌う・ナレーションのみ】
椅子を入れるとほぼ身動きが取れません。小さなサイドテーブルにノートPCを置くのが限界で、デスクトップPCのモニターを置くのは厳しいでしょう。閉塞感が強く、長時間の配信には不向きです。 |
| 1.2畳〜1.5畳 | 約120cm × 160cm | 【標準的なVtuber環境】
幅100cm〜120cm程度のデスクとオフィスチェアが配置可能です。モニターアームを使えばデュアルモニターもギリギリいけます。ゲーム実況など座って作業するなら、最低でもこのサイズが欲しいところです。 |
| 2.0畳以上 | 約170cm × 170cm | 【プロフェッショナル環境】
大型デスク、トリプルモニター、さらには楽器演奏スペースまで確保できます。圧迫感が少なく、エアコンも設置しやすいので、長時間こもって作業する「防音書斎」としても最高です。 |
0.5畳タイプは「電話ボックス」くらいの感覚で、歌枠などで立って歌うだけなら良いですが、ゲーム実況で長時間座ってプレイするには正直厳しいかなと思います。
特にVtuberさんは、モーションキャプチャーのためのウェブカメラの位置や、マイクアームの取り回しも考慮する必要がありますよね。
モニターとの距離が近すぎると目が疲れますし、圧迫感でメンタルが削られることもあります。
デスクを入れて座って配信するなら、最低でも1.2畳以上、できれば1.5畳を検討するのが無難ですね。
予算に合わせて検討すべき値段や初期費用

防音室の値段は、まさに「ピンキリ」です。
「とりあえず声が漏れなきゃいいや」というレベルから、「スタジオ並みの録音環境を作りたい」というレベルまで、予算に応じた選択肢をざっくりと把握しておきましょう。
ここで重要なのは、本体価格だけでなく、送料や組立費、そしてエアコン設置費用などの「見えないコスト」も計算に入れることです。
【1. 低予算コース:10万円〜20万円】
段ボール製やプラスチック製の簡易防音室がこの価格帯です。「だんぼっち」などが有名ですね。
メリットは圧倒的な安さと軽さ。通販で買って自分で組み立てられる手軽さがあります。
ただし、遮音性能はそれなりなので、深夜の絶叫配信には耐えられません。また、エアコンが取り付けられない製品が多く、夏場は「サウナ状態」になる覚悟が必要です。
【2. 中予算コース(中古含む):30万円〜60万円】
ヤマハやカワイなどの大手メーカー製の中古品が狙い目です。
状態やサイズによりますが、新品の半額程度で手に入ることがあります。性能は折り紙付きなので、コスパは最強です。
ただし、運送と専門業者による組立費だけで10万円近くかかる場合があり、トータルの出費は意外と嵩みます。
【3. 本格コース(新品):70万円〜150万円以上】
大手メーカーの新品ユニット防音室です。
性能、内装の綺麗さ、保証など全てにおいて安心です。エアコン取り付け対応モデルを選べば、一年中快適に配信できます。
高い買い物ですが、将来的に活動を辞める際や引っ越す際に、中古として高く売れる「リセールバリュー」があるのも特徴です。
【盲点になりがちなエアコン費用】
防音室は気密性が高いため、夏場は数分で室温が上昇します。PCやモニターの排熱も加わるため、長時間のゲーム実況にはエアコンが必須です。防音室対応のエアコン取り付け工事は、通常の工事よりも高額(+数万円〜)になることが多いので、予算に余裕を持たせておきましょう。
活動スタイルに応じた遮音性能と防音対策

Vtuberといっても、活動スタイルによって必要な「防音性能(Dr値)」は変わってきます。
防音性能は「Dr-30」や「Dr-40」といった数値で表され、数字が大きいほど音が漏れにくくなります。
Dr-30とは、例えば室内で90dB(デシベル)の音を出した時、外では60dB(90-30)まで減衰するという意味です。
では、どの程度の性能が必要なのか、環境省が定める騒音の基準値などを参考に考えてみましょう。
一般的に、住宅地における夜間の騒音基準は「45デシベル以下」などが目安とされています。
- 【雑談・朗読メイン】目標:Dr-30〜Dr-35普通の会話レベル(約60dB〜70dB)であれば、Dr-30程度の簡易的な防音室でも、隣の部屋には「ささやき声」や「静かな図書館」レベルまで落とせます。これなら、壁の薄いアパートでなければ、深夜でも苦情が来ることは少ないでしょう。(出典:環境省『騒音に係る環境基準について』)
- 【絶叫系ゲーム実況・本気歌枠】目標:Dr-35〜Dr-40推奨ホラーゲームで「ギャー!」と叫んだり、腹式呼吸で本気で歌ったりする場合、その音量は90dB〜100dB近く(電車のガード下レベル)に達します。これを夜間の基準値(45dB以下)に抑えるには、Dr-30では力不足です。Dr-35〜Dr-40以上のしっかりした防音室が必要です。これくらいあれば、隣人には「何か聞こえるけど気にならない」レベルまで抑え込むことができます。
「自分は声が大きいから不安…」という方は、防音室だけでなく、マイクの感度調整(ゲインを下げる)や、マイクを口元に近づけることで発声量自体を抑える工夫も併用しましょう。
自作やDIYと既製品購入のメリット比較

「高いからホームセンターで材料を買って自作しよう!」と考える方も多いですが、防音室のDIYは正直かなりハードルが高いです。
私は過去に、石膏ボードとグラスウールを使って自作に挑戦したことがありますが、その経験から言えるメリットとデメリットを包み隠さずお伝えします。
【自作・DIYのメリット】
最大のメリットは「圧倒的な安さ」です。材料費だけなら、ユニット防音室の数分の一(5万円〜15万円程度)で制作可能です。
また、部屋のデッドスペースに合わせてサイズをミリ単位で調整できるのも、既製品にはない魅力です。「ここに柱があるから避けて作りたい」といったワガママが叶います。
【自作・DIYのデメリットとリスク】
まず、労力が半端ではありません。石膏ボードは重く、運ぶだけで腰を痛めます。そして、最大の難点は「隙間処理」と「換気システム」です。
防音は「水漏れ」と同じで、ほんの小さな隙間があるだけで音は盛大に漏れ出します。素人が作った扉の隙間を完全に密閉するのは至難の業です。
さらに怖いのが「換気」です。密閉性を高めすぎると、配信中に酸欠になったり、熱中症になったりする危険があります。かといって換気扇をつけると、そこから音が漏れてしまう…。この矛盾を解決する「ロスナイ(熱交換形換気機器)」などの導入が必要になり、結局コストが上がってしまいます。
私の結論としては、大工仕事に自信がある方以外は、既製品を買うか、まずは簡単な「部分的な防音壁」のDIYから始めることをおすすめします。
Vtuber活動におすすめの防音室や実例

ここからは、実際に多くのVtuberさんが使用している具体的な防音室や、環境作りの実例を紹介していきます。
「結局どれを買えばいいの?」と迷っている方は、ここを参考にしてみてください。
ヤマハのアビテックスなど大手メーカーの性能

防音室界の王様といえば、やはりヤマハの「アビテックス」シリーズです。
もともとピアノや管楽器の演奏用として開発されているため、その遮音性能はプロお墨付きです。Dr-35、Dr-40といった高い数値をカタログスペック通りに発揮してくれる信頼感があります。
Vtuber活動においても、その性能は圧倒的です。
例えば、夜中にApexなどのFPSゲームで「敵いた!そこそこ!」と叫んでも、防音室の外にいる家族には「テレビの音が小さく聞こえるかな?」程度にしか聞こえません。
さらに素晴らしいのが「室内の音響設計」です。
安価な防音室や自作ブースでは、狭い箱の中で声が変に響いてしまい(箱鳴り)、配信に乗る声が「お風呂場のような音」になりがちです。
しかし、アビテックスなどのメーカー製は、吸音と調音のバランスが計算されているため、デッドすぎずライブすぎない、非常にクリアで聞き取りやすい音質で配信できます。
予算に余裕があり、「絶対に音漏れさせたくないし、音質にもこだわりたい!」という方には、間違いなくこれをおすすめします。
コスパ重視ならだんぼっちやOTODASU

「アビテックスは高すぎて無理…」という方に人気なのが、「だんぼっち」や「OTODASU」といった簡易防音室です。
これらは数万円〜10万円台で購入できるため、学生Vtuberさんやデビューしたての方に強い味方です。
【だんぼっち】
その名の通り「強化段ボール」でできた防音室です。見た目は少し頼りないですが、段ボールのハニカム構造が高い吸音・断熱効果を発揮します。
価格は10万円以下と破格。ただし、標準状態での遮音性能は「人の話し声が小さくなる」程度です。
そのため、多くのユーザーは、外側に「遮音シート」を貼り、内側に「吸音材」を貼るというカスタマイズ(魔改造)を行って性能を強化しています。こういった工夫を楽しめる方には最高の一台です。
【OTODASU(オトダス)】
こちらは軽量なプラスチック素材などで作られた防音室です。最大の特徴は「工具不要で組み立てられる」こと。
女性一人でも組み立てが可能なほど簡単で、見た目も白を基調としていてスタイリッシュです。
非常に軽いので、賃貸の床への負担を心配する必要がほとんどありません。
性能としては、高音域(声など)の減衰には効果がありますが、重低音や振動音は透過しやすい傾向があります。
これらは「音を完全に消す魔法の箱」ではなく、「隣の部屋への音漏れを3割〜5割減らすフィルター」くらいの感覚で導入するのが良いでしょう。
録音環境を整えるための吸音材や機材配置

防音室を導入しても、それでゴールではありません。むしろ、そこからが「音作り」のスタートです。
実は、買ったばかりの防音室の中は、音が壁に反射しまくってワンワンと響く「お風呂場」のような状態なんです。このまま配信すると、声がこもって聞こえにくかったり、リスナーさんに「なんか部屋の響きすごくない?」と言われてしまったりします。
特に、1畳〜1.5畳程度の狭い防音室では、平行な壁と壁の間で音が何度も往復してしまう「フラッターエコー」という現象が起きやすいのが難点です。
これを解消するために必須なのが「吸音材」です。
「吸音材を壁一面に貼ればいいんでしょ?」と思われがちですが、実はそれはNG。全面に貼ると音が吸われすぎて(デッドになりすぎて)、今度は声に覇気がなくなり、喋っていて非常に疲れる空間になってしまいます。
【効果的な吸音材の貼り方】
ポイントは「マイクの集音範囲」と「自分の耳の高さ」です。
マイクの背面:マイクが拾ってしまう部屋の反射音をカットするために、モニターの後ろやマイクの向いている方向の壁に貼ります。
自分の背面:自分の声が後ろの壁に当たって跳ね返り、再度マイクに入るのを防ぐために、背中の後ろの壁にも貼ります。
左右の壁:耳の高さに合わせて、少しずらして貼ることで、左右の往復反射を防ぎます。
素材としては、手軽なウレタンスポンジでも効果はありますが、本格的な音質を目指すなら、より密度の高い「グラスウール」や「ロックウール」の吸音パネル(表面が布で覆われているもの)を使うと、低音域までしっかり吸ってくれるので、プロっぽい「締まった声」になりますよ。
また、Vtuberにとって死活問題なのが「PCのファンノイズ」です。
高スペックなゲーミングPCは、負荷がかかるとドライヤーのような音を出しますよね。これが狭い防音室の中で鳴ると、マイクがノイズをガンガン拾ってしまいます。
これを解決する唯一にして最強の方法は、「PC本体を防音室の外に出す」ことです。
壁にケーブルを通すための小さな穴(配線孔)を開け、そこからモニターケーブルやUSBケーブルだけを引き込みます。穴の隙間は「配管用パテ(粘土のようなもの)」で埋めれば、音漏れは最小限に抑えられます。
これにより、室内は静寂そのものになり、夏場の室温上昇も防げるので、まさに一石二鳥のテクニックです。
引っ越し検討時の防音マンションや間取り

もしあなたが、本気でVtuberとして成功したいと考えていて、そのために引っ越しも辞さない覚悟なら、物件選びは機材選び以上に重要です。
どんなに高性能な防音室を買っても、建物自体の遮音性能が低ければ、その効果は半減してしまうからです。
まず、建物の構造は「鉄筋コンクリート造(RC造)」または「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」一択です。
木造や軽量鉄骨造のアパートは、壁や床が薄く、空気の振動がそのまま隣に伝わってしまうため、防音室を置いても重低音や振動音(足音など)は防ぎきれません。
RC造などのコンクリート壁は「質量」があるため、音を跳ね返す力が強く、防音室との相性が抜群に良いのです。
【RC造でも注意!GL工法という罠】
RC造なら全て安心かというと、そうではありません。コンクリートの壁に石膏ボードをボンドで貼り付けた「GL工法」の壁は要注意です。
壁とボードの間に空洞があり、太鼓のように音が共鳴してしまうため、特定の音域で隣人に騒音が筒抜けになることがあります。内見時に壁をノックして、コンコンと軽い音が響く場合はGL工法の可能性が高いので避けたほうが無難です。
次に、部屋の配置(間取り)でリスクを減らすテクニックです。
狙い目は「角部屋」かつ「最上階」です。
角部屋なら片側には隣人がいませんし、最上階なら上からの足音に悩まされることもなく、自分の声が上に響く心配も減ります。
さらに重要なのが、隣の部屋との「境界壁」の状態です。
隣の部屋と接している壁側に、「クローゼット」や「押し入れ」、「廊下」がある間取りを探してください。
これらは天然の防音バッファゾーンとして機能します。収納に服や布団がぎっしり詰まっていれば、吸音効果も加わり、防音性能は飛躍的に向上します。
逆に、薄い壁一枚を隔てて隣人の寝室があるような間取りで、その壁際に防音室を設置してしまうと、深夜の配信はトラブルの元です。
不動産屋さんの図面を見る時は、自分の部屋だけでなく、隣の部屋の間取りも想像しながら、「どこに防音室を置けば、隣人との距離を稼げるか」をシミュレーションすることが大切ですね。
マイクやカーテンを活用した手軽な環境作り

「防音室や引っ越しは予算的に厳しい…」という場合でも、諦める必要はありません。
機材選びや部屋の工夫次第で、音漏れのリスクを下げつつ、配信のクオリティを上げることは十分に可能です。
ここでは、今すぐできる「防音室なし」での戦い方を紹介します。
まず、マイク選びを見直してみましょう。
Vtuberや配信者の間では、高音質な「コンデンサーマイク」が人気ですが、防音環境が整っていない部屋で使うのは諸刃の剣です。
感度が高すぎるため、エアコンの音、外の救急車の音、キーボードの打鍵音、そして部屋の反響音まで全て拾ってしまいます。
そこでおすすめなのが、「ダイナミックマイク」です。
特にSHUREの「SM7B」や「MV7」といった単一指向性のダイナミックマイクは、口元の音だけを集中して拾い、周囲の雑音を拾いにくい特性があります。
「マイクを変えただけで、環境音が消えてプロっぽい音になった」というケースは非常に多いです。防音室を買う前に、まずはマイクを変えてみるのも賢い選択です。
次に、「リフレクションフィルター」の導入です。
これはマイクの背面を覆う小さな吸音パネルのようなもので、簡易的な防音ブースの役割を果たします。
部屋全体に響く反射音をマイクに入る前にカットしてくれるため、反響の多い部屋でもドライでクリアな声を録ることができます。数千円〜1万円程度で導入できるのでコスパも抜群です。
そして、部屋自体の響きを抑えるために有効なのが、「家具と布」です。
何もない部屋は音が響きやすいので、本棚やソファ、ベッドなどを置いて音を拡散・吸音させましょう。
特に効果的なのが「防音カーテン」と「厚手のラグ(カーペット)」です。
窓は音の出入り口になりやすい弱点なので、重量のある本格的な防音カーテンに変えるだけで、外への音漏れはだいぶ軽減されます。
床には厚手のラグを敷くことで、足音や椅子の移動音(階下への騒音)を防ぐだけでなく、床からの反射音も抑えてくれます。
これらの対策を組み合わせることで、防音室がなくても、「深夜に絶叫」さえしなければ、十分に快適な配信環境を作ることができますよ。
まとめ:Vtuberに最適な防音室の実現

ここまで、Vtuber活動における防音室の選び方から、環境作りの細かいテクニックまで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
防音対策は、Vtuberとしての活動の自由度を広げ、パフォーマンスを最大限に発揮するために欠かせない投資です。
最後に、ポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 賃貸なら「組み立て式」の防音室を選び、床の耐荷重に注意する
- デスクワークメインのVtuberなら、広さは最低1.2畳〜1.5畳を確保する
- 予算を抑えるなら「だんぼっち」やDIY、性能重視なら「ヤマハ アビテックス」
- 防音室の中は「吸音材」で調整し、PCは外に出してノイズ対策をする
- 物件選びは「RC造・角部屋・クローゼット隣接」が最強
いきなり100万円の防音室を買う必要はありません。
まずはダイナミックマイクに変えてみたり、押し入れを改造して簡易ブースを作ってみたりと、できることから少しずつ環境を整えていくのも楽しみの一つです。
「音」の悩みがなくなれば、あなたはもっと自由に、もっと感情豊かに、ファンに向けて声を届けることができるようになります。
この記事が、あなたのVtuberライフをより快適で楽しいものにするためのヒントになれば、同じ「音」にこだわる人間として本当に嬉しいです。
最高の防音環境を手に入れて、思う存分、あなたの声を世界に響かせてくださいね!

